「石と古本 石英書房」の日々

お店の最新情報と、石や本、お散歩その他、店主の好きな物事について綴ります。

お菓子と鷽鳥

新年最初の「民芸お菓子」の会について。

この会は、昨年6月からアトリエ*ローゼンホルツさんで小さく、でも絶やさず続けています。
小さいようでいて私にとっては大きな支えになっています。


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この本がはじまりです。

新春、1月3日にEテレで「かわ善い民藝 いとお菓子」という番組も放送されました。 
上の本の著者の福田里香さんと菊池亜希子さんが各地を訪れており、大変旅心をそそられました。民藝熱も。


会について、自分が初回以来記事にできていないことに今更ながら驚いております。どういう心境だったのでしょう、私。追々綴って参りますが、まずは最新版を。


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箱も素敵。大小で色柄が異なるのも嬉しくなります。


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今回は、いろいろなお菓子も入った詰め合わせです。
メインはこちら。小さい箱の中身です。


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拡大。小さな餅菓子の並びの一画に、小さな鷽鳥が埋もれているのです。
サイズはこのくらい。


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頭部が巻き髪(?)のようになっている鷽鳥は、一月、しかも松の内以降限定です。

紫蘇風味のお餅も美味でした。




そして、今月の郷土玩具も鷽鳥たちです。
各地のものを揃えました。

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土地によって、鳥の姿が違うのはもちろんですが、鷽替え神事の日程や方法も異なるということは、この機会に調べて初めて知りました。

私にとっては亀戸天神社の鷽替えが一番馴染みがあります。父のコレクションも一番多いのは亀戸の鷽鳥です。数年前に目撃した時点でも、表通りに沿って大行列していましたので、鷽替え再体験はハードルが高そうです。ましてや今は・・・。 

他の鷽鳥は、太宰府湯島天神、上野五条天神、新井天神 北野神社、滝宮天満宮などのものです。


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今月のアトリエで、整列しております。




お菓子の話に戻ります。

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こちらは宝満山。プリンとマシュマロとあと表現できない何かの合わさったような、経験したことのない食感と味わいでした。美味です。

後日、他のお菓子も食べましたが、皆美味しかった。と同時に抱いたのは、餡や生地や全てに共通してどこか異国感のような印象でした。
これは九州の地のものだからでしょうか。私は九州を訪れたことがないのです。あちこち巡ってみたいという思いが増しました。



「民芸お菓子」の会では、可能なときは駅弁を用意しています。通常は東京駅構内の「祭」で買うのですが、今回突然の閃きが。確か毎年、この時期だった筈・・・。


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やっぱり。
堂々4ページにわたる駅弁の群れ。
行って参りました。
時節柄、小さい方の会場のみを目指し、直行直帰です。それでも久々に長く電車に乗れてちょっと嬉しかったです。


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二人のお弁当も九州のものにしました。旅情の一端を担えたかなと勝手に悦に入る私。



子供の頃のお正月には、デパートの催事場は不可欠でした。全国各地の郷土玩具展には父に連れられて行き、自分の好みのものも何か選べるのも楽しみでした。駅弁大会は大抵父が一人で行って家族分を買ってきたように記憶しています。
今回が第57回というのも納得です。

懐かしい記憶も甦らせ、これも父の供養の一つになっているのかなと思います。


久しぶりにたくさん文を作りました。
長文失礼しました。

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