「石と古本 石英書房」の日々

お店の最新情報と、石や本、お散歩その他、店主の好きな物事について綴ります。

今の愛用本

「古本 石英書房」は、11月20日(土)は都合により
休業させて頂きます。


なお、来週は以下の二ヵ所で出店致します。


   *「いっぷくいっぱこ古本市」 深川いっぷく   
     11月19日(金)〜21日(日)

       「第2回ふるほんばし」の企画の一つです。



   *「わくわく大感謝祭」谷中・よみせ通り
       11月21日(日)

        「不忍ブックストリート」による一箱市です。


詳細は、それぞれのリンク先もご参照下さいませ。
よろしくお願い致します。




活字中毒傾向を自覚している私ですが、元気があるときと
そうでないときとでは、読む本の選び方が少し違います。
パワー漲るような元気な心の状態だと、いつか読もうと思って
そのままになっていたような本に張り切って向い合い、しかも
充実した達成感を味わえたりするのですが、逆のときはそうはいきません。


何も手につかないような不調の一歩手前は、かえってずぶずぶと本に
のめり込みたくなります。でもエネルギー不足のせいか、初読の本はなかなか
手にとることができません。何度も読んで、読後感が心地よいとあらかじめ
分かっている本が恋しくなります。


その時々で異なってはきますが、私の中での代表格は田辺聖子さんかと
思います。長年に渡り、ビタミン薬のような存在です。
いろいろなお作を「服用」させて頂いています。


珍しくこの二、三日は、初めてだけれど初めてでない本に力を借りています。



   『誰もいない部屋』
     (NHK「誰もいない部屋」制作グループ編、扶桑社)


以前にNHKで放送していた番組の本です。
副題「論理的思考と文学的発想を磨く大人の推理ゲーム」の通り、
ある人の部屋とそこにあるモノの映像を見て、その人の職業を当てるという
内容です。大好きな番組でした。
部屋とモノと人のつながり。今なお、何と私好みなのかと感心するばかりです。
回答者である、著名人からなる「プロファイラー」の方々のやりとりも
収録されていて、テレビで観た微かな記憶を辿る楽しみもあります。


わくわくすると、心のだるさが忘れられる気がします。
これも「癒し」と呼べるのでしょう。

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