「石と古本 石英書房」の日々

お店の最新情報と、石や本、お散歩その他、店主の好きな物事について綴ります。

夏休み終盤

「古本 石英書房」は、24日(水)より営業再開予定です。


携帯から失礼致します。

夏期休業期間も残り僅かとなりました。
今年は家族一同がぱらぱらと芳しくない体調に・・・。よって、あまりお出かけのない日々でした。
先日の上野動物園以外で一番の遠出といえば、以前住んでいた神奈川県央部。子供達が懐かしがって喜んでいたのは幸いでした。


移動が少なかったお陰で力を入れることができたのは、読書です。こんなことは久しぶりでした。

そのメインとなったのは、黒岩比佐子さんの『「食道楽」の人 村井弦斎』(岩波書店)です。
「深川いっぷく」さん&「めぐり」さんで本を目にしたことで、以前から「読みたい、読まねば」と思っていた気持ちが再燃したのでした。とはいえ、申し訳ないことですが価格に二の足を踏んでしまい、まずは図書館で借りての読書だったのですが・・・。

面白かったです!
かつて私が卒論で題材にした二葉亭四迷新聞小説等のキーワード。それらが大きく関わった内容に、懐かしくもわくわくさせられました。村井弦斎の人物を深く知ったことも嬉しく、また彼の先見の明を随所で指摘した黒岩さんの視点も素晴らしいと今更ながらに感じました。

東京者なので、家のお盆は7月に済んでいるのですが、私にとっては黒岩さんを偲ぶ8月のお盆になった感がありました。そういう時間を過ごせてよかったと思います。何だか一つ宿題をこなしたような気分も少々ありました。

一方、肝心の子供達の宿題の方は終わっていないのですが・・・。そちらを急かす日々には、なかなかにうんざりしております。
当人ではないのにはらはらしている母です。

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