いろいろあるときに救いを与えてくれるのは、
自分の五感の力によるところが大きいように改めて思いました。
予定通り、先週木曜日に出張を再開しました。
午前中、アトリエの一階からはラジオの音が聴こえていて
その中でチェンバロらしき音楽が耳に入ったとき、
はっとするほど心に沁みたのです。
癒しということばを安直に使うのに抵抗がありますが、
今この音と出逢えてよかったと思えるような気分が確実にありました。
そして午後。この日はお話会でした。
開始少し前にいらした、話し手の高畑さんが一人奏でている
楽器の音色が再び私の心に響きます。
今日はどうしたことだろう・・と不思議に思うほどに
(後で、「ライアー」という竪琴の一種だと知りました)。
その後始まったお話と、折々に鳴らされる音色もまた、ゆっくりと
私の身体をほぐしていってくれているのを感じました。
本が好きだからこそ本に助力までも求めることも多いけれど、
最近の日々では何だか文字が気持ちの中で上滑りしていくような感じで、
文章よりも何か美しいものを眺めていたい気持ちが勝っていました。
そこへ更に聴覚から揺さぶられたのでした。
もしかしたら何気なく通り過ぎてしまったかもしれないことに
しっかり反応できたことが無性に嬉しくなりました。私の五感は反応したがっている!
こんな経験の積み重ねが生命力を与えてくれるのではないかと
思っています。ちょっと大袈裟ですが。
覚えておきたいなと思い、あまり具体的でない内容ながら記事にしました。