「石と古本 石英書房」の日々

お店の最新情報と、石や本、お散歩その他、店主の好きな物事について綴ります。

滞っても考える

風の強い日が続きますね。


身辺状況、体調(歯痛、花粉症、その他・・・)等々の要件が
重なり、したいことやすべきことの実行にいつも以上に
滞りが生じてしまいがちなこの頃です。
その上、子供たちは今年は修了式の日が全員異なっており、
毎日確認しないと予定が頭に入らない・・・
(確認してもあれこれ忘れますが)


うーん、もがいても仕方がないので、やり過ごしつつ自分のペースを
ある程度保てるようにと心がけております。
そして、歯医者さんにはきちんと通っています。




今日と明日は、雑司が谷鬼子母神通りの「みちくさ市」です。
今回からリニュ―アルして二日間の開催となり、関連イベントも
増えたようです。
幸いの好天となりましたので、ご興味のある方はお散歩されては
いかがでしょうか。私ももし行かれたら・・と機会を窺っております。


春の訪れと共に、屋内・屋外を問わずの古本関係のイベントが
増えてきたような印象を抱いています。
例えば深川方面では「ふるほんばし」という
イベントも開催中です。
それらを全然把握しきれていない私ですが、皆さんそれぞれのご興味や
行動範囲、ご都合に応じて素敵なめぐり会いができることがあったら
いいなとひっそり願っております。





滞りの一つとして、こちらのご紹介がありました。

「哲学カフェ  watashitachi cafe」


「アトリエ*ローゼンホルツ」で、先月から始まった企画です(毎月第3木曜日)。
主催・進行役の梶原さんのブログ(こちら)もご参照下さい。



2月に行なわれた初回に私も参加させていただきました。
テーマは「友人」でした。
友人とは。友人に関するエピソードの披露等、日常的な話題が展開されました。
そのときの参加メンバーがたまたま“母親”ばかりだったこともあってか、
日々の生活の中でも子供達の姿を見ていての体験に即した話が
やや多かったです。
ときどき梶原さんがして下さる“交通整理”が、対話の時間の密度を
濃くして下さっていると感じました。
何らかの結論を出すということは目的になっていないのですが、
最後にご紹介いただいた
「友について」の文(『超訳 ニーチェの言葉』、ディスカバリー)の
中にあった内容は大変に腑に落ちるものでした。
誰かを友にするにあたっては尊敬・憧れという要素が伴っているということ、
それは自分自身の今までを振り返っても照合することだと思いました。



このときのやりとりを簡略に説明しようとすると、私の表現の拙さが
その折の雰囲気を霧散しそうに思えてできないのですが、
少なくともこれだけはということが。
堅苦しかったり、特定の思想に偏ったり誘導されたりということは
一切ありませんでした。
真に深く考えるということは苦手な私ですが、自分の力で考えることの
大切さを実感できる良い経験だったと思いました。
続けることで、何かが変わりそうな気がしています。



また、この企画にあたり、梶原さんが「良いもの」に
こだわっていらしたことも印象的でした。
丁寧に作られた、美味しいお茶とお菓子です。
   ※もともとアトリエではそういうものが追求されています
五感で充実した時間を過ごすことの有意義さもまた体感できたのでした。




いらっしゃる方々それぞれのお話で、この場がどんな空気を醸し出していくかが
今後も楽しみです。
次回は3月21日(木)、10時30分〜11時45分です。
初めてアトリエへいらっしゃる方ももちろん歓迎です。
ご予約不要とのことですが、アトリエへの道にお迷いの際は
お気兼ねなくお電話いただけましたらと思います。

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