「石と古本 石英書房」の日々

お店の最新情報と、石や本、お散歩その他、店主の好きな物事について綴ります。

私のお正月・2014

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。



気付いたら、もう1月3日。
1日・2日の日中はかなり暖かく感じたのですが、
今日は寒かったですね。皆様いかがお過ごしでしょうか。





今年最初に購入した本です。
著者である古ツアさんのサイン本を手にできたらと思っておりましたが、
私には実現が難しそうだと感じ、
とにかく現物を一番に目にした書店で買いました。
この本は、ずっと大切な存在となることでしょう。






隅田川七福神・宝船です。
隅田川周辺の七福神巡りをすることで、宝舟と御分体を頒布していただけます。




これと同じものは、私の実家にもあります。
しかも、隅田川だけでない、各地の七福神ものが。
私の両親が各地を訪れて揃えてきたものです。おそらく、私が生まれる前に。
どれもなかなか年季の入った風情になっています。



田端でお店を開いていたときに近くの谷中七福神を訪れたように、
今年不意に隅田川に行きたくなったのにも理由があります。
向島育ちの父の足跡を追うような行為が、供養になるかなと
ふと思い立ったためです。 ※昨年、父は亡くなりました。



歩きながらいろいろ思いました。


牛嶋神社は子供の頃行って、牛を撫でた記憶が。
どこを撫でたかは全く覚えていないけれど。


長命寺の桜餅、言問団子、志゛満ん草餅。
どれもうちでは馴染みのお菓子だった。
いつも父が買ってきたので、漠然としかお店の場所を把握していなかった。


向島百花園は、両親や子供達と行った(約十年?前)。
押上駅から菩提寺、更に東向島まで歩き、まだ幼かった子供達よりも
足腰が弱ってきていた私の母の方が音を上げて、
道々泣き言を言い続けていたのが印象深い。
今思えばそのとき通ってレトロだと思った商店街が「鳩の街」だった・・・。
まさか、後に私がそこで本を売ることがあるとは、当時は思いも寄らなかった。



「ふるほん日和」の話をしたとき、父の口から言問小学校、秋葉神社
某鰻店等の近隣スポットが次々出てきました。
おそらく嬉しかっただろうと思います。そう思いたい。


父が向島に住んでいたのは、戦中までです。
空襲のとき、父が「もう駄目だ」と泣いていたら、
父の姉(私にとっての伯母)が「しっかりしなさい!」と
叱ったという話を父の妹にあたる叔母が語ったのは、
昨年の法事の折でした。
初耳だったので、不謹慎ながら私はちょっと笑ってしまいました。



普段鳩の街へ向かうときにも通らない道を歩いたので、
かえって思いを巡らせる結果となりました。ちょっとしんみり。




お正月早々に、適切とはいいかねる話題に傾き、失礼致しました。




隅田川七福神は距離も比較的短く、しかも二神祀られたお寺もあるため、
廻るのは六ヶ所なのでかなり歩きやすいかと思います。
東武線でいうと、とうきょうスカイツリー駅鐘ヶ淵駅間にあたります。
機会がございましたらぜひ。



   三囲神社 <大國神・恵比寿神>



   弘福寺  <布袋尊>



   長命寺  <弁財天>



   白鬚神社 <寿老神>



   百花園  <福禄寿尊>



   多聞寺  <毘沙門天>



この順に廻りました。




本と石を置かせていただいている「アトリエ*ローゼンホルツ」さんは、
年明けは1月7日(火)からの営業となります。
古本カフェとしての営業は、原則として毎週火曜・木曜です。
急な変更の可能性もありますので、お手数ですがご確認の上のご来店を
おすすめ致します。


  ※石ころおさんぽ隊の活動日・1月23日(木)は、アトリエはお休みです。
   ご注意下さい。
   なお、おさんぽについての詳細はお問い合わせ下さい。


また、都合により今年からは私の在店も不規則となる場合がございます。
本も石もアトリエで常時展示販売しておりますので、石英不在の際も
どうぞお気軽にご覧下さいますようお願い申し上げます。

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