「石と古本 石英書房」の日々

お店の最新情報と、石や本、お散歩その他、店主の好きな物事について綴ります。

旅の記録 その3

お店の外観




お店の入口から外へ向かっての画像です。



「古本LOGOS」さんとお知り合いとなってから約3年。
いつかは行きたい!!という願いをことことととろ火のように
温めていた私がその希望をついに実現!
(といっても、ご本人に長距離を送迎していただいてのことですが・・・)


  古本LOGOSさんについては こちら をご参照下さい



前回記事の続きです。




二階部分。奥のミシンのところへは人は通れなくなっていますが、
飾り方が素敵です。





ニ階から下の本棚を見下ろします。





飾ってあるものにもうっとり。
あちこちをきょろきょろとしてしまう私。
画像である程度は形に残せますが、記憶にもきちんと保存できるように。





画像奥のカウンターで冷たいものをご馳走になりながら
あれこれとお話し、二階に上がってまたお話。
話題は、本のことに始まりお互いのいる環境諸々について等々
尽きることがありません。




以前にも記事で綴ったことがありましたが、古本LOGOSさんは
「古本 石英書房」が北区田端にあった頃、訪ねてきて下さった方です。
岡崎武志さんの『女子の古本屋』(ちくま文庫)で取り上げていただいた
当店の記事を読んでいらして下さったことに、私は大変感激したのでした。


それをきっかけに、お手紙やメールでのやり取りが始まり、現在も
ごくごく小規模ではありますがお互いの本を交換して扱う形を続けています。




今では自分の店舗を持っていない私は、周囲の方々のご厚意・ご協力で
ささやかな販売活動をしている状態です。その“ささやかさ”が少しずつでも、
私にとっては大切なものです。まだ漠然とながら、いつか・・・と
育てている夢への養分にもなっていると思います。


身近な方々はもちろんですが、共有できる気持ちのある方が
遠い地で活動していらっしゃることを思うと、励まされます。
小さくても続けることでいずれ・・・。



お店のカウンターでお話していたとき、その日の前日が
「古本LOGOS」開店3周年!
だったということを伺いました。
上記のような思いを持つ私には、当日ではないながら“ほぼ記念日”に
立ち会えた(?)のは感慨深いことでした。ああ、来て良かった!!





話は前後しますが、お店について。店内はとても落ち着く雰囲気でした。
本の並び方も内容も緩やかな統一感を感じます。私の好きな世界でした。




この机で読書したり誰かとお話したりして、カウンターでお茶をいただき、
ニ階で更に話を深めて・・・そんな「本合宿」を勝手に
妄想してしまいました。
ここで泊まったら楽しいと思います。





シーズン柄もあり輪島で連泊ができなかったので、この日は金沢泊です。
金沢までの急行バスの乗り場がある能登空港までまた送っていただき、
お別れしました。
この日一日、車に乗っていた時間が一番長かったのです。恐縮です。
本当にありがとうございました。


  と申しつつも、いつかまたお邪魔したいです!
  経験が増えると、野望も増えます。






翌日は金沢。空港への移動時間も考えるとそれほどたくさんの
時間があるとはいえません。
しかも暑いので、行動の範囲と速度が狭まるであろうことは確実です。



最大の目標を、あうん堂さん訪問に絞りました。

      こちら をご参照下さい。

まずはこちらに伺って、できたらご挨拶をと思いました。




一応、バス等で市内を廻りました。



色鮮やかな中へ入ると・・・



     


世界がこんなふうに見えます。パネルの重なり具合が楽しいです。






目にするなり「カットした石!」と思ってしまいました。



以上、金沢21世紀美術館です。
近隣の施設も少し見た後、あうん堂さんへ。




落ち着いた佇まいの一画にあるこのお店は、本、雑貨、喫茶等を
同じくとても落ち着いた寛いだ気持ちで楽しむことができる場でした。
店内のレイアウトが私には経験したことのない感じで、とても印象的でした。


特に本棚です。細長く、通路の一つかと思いきや、行き止まっていました。
その行き止まりがいいのです。座り込み、ずっと本を読んでいたいと
思わせられる魅力に満ちていました。


初対面ながら、店主ご夫妻とも楽しくお話させていただきました。


お客様が常にいらしたので、写真は撮ることなく失礼しました。
私の説明ではあまりに言葉足らずです。ぜひ実際にご来訪いただきたく
思います。




お店のそばの橋です。
金沢駅の方から来ると、向こうからこの橋を渡ってくるのが
近い道なのではと思います。
良い景色です。





二泊三日の旅は、長かったのか短かったのか。
とにかく飛行機はあっという間でした。
東京ほどではありませんが(特に夜は涼しい)、やはり日中歩くと
暑かったです。
随所でいろいろ飲食しましたが、どれも美味だったことも
ぜひ記しておきたいと思います。




回想しつつ綴っているうちに、金沢再訪が目の前となってしまいました。
どうか暑すぎませんように。そして何よりも雨が降りませんように。


金沢一箱古本市で皆様にお会いできるのを楽しみにしております。

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