前回の続きのようになってしまいますが、佐伯一麦さんの
『遠き山に日は落ちて』(集英社文庫)を再読しています。
実は今、ちょっと気持ちの沈むことがあり、そんなときに
読みたい本として浮かび上がってきたのです。
タイトルは、ドヴォルザークの「新世界から」の第二楽章の主旋律、
「家路」の出だしの歌詞・・・なんて文で説明するよりも、
聴くと“ああ、あれ”と思われる方も多いかも。
ちなみに、この作品の主人公と同じく私の通っていた学校でも下校の音楽に
なっていました。
物語は、私の大好きなこの音楽が鳴るところから始まり、
全編に渡って漂う長閑な空気と風景、穏やかな人間関係に慰めてもらう
ような心持ちで読んでいます。
何だか生活の全てを本に結び付けている気が・・・。
さて、いよいよ明日、谷根千、不忍ブックストリートでの秋の古本一箱市が
行なわれます。
今の憂いはちょっと脇に置き、楽しんでくるつもりでわくわくしています。
5月に行なわれた前回も、張り切って2日間廻りましたが
お店ごとの個性がとても豊かで楽しかったのです。
まだいらしたことのない方、お散歩を兼ねてぜひお試し下さい。
本と散歩が似合う街 不忍ブックストリート 公式ホームページ
http://sbs.yanesen.org/projects/sbs/wiki