かつて田端の店舗で使っていた机。
骨董市で、埃まみれでやや所在無げに置かれていたのを“発掘”しました。
和風ライティング・ビューローといった感じですので、
お店では文机にのせて高さを上げて使用していましたが
閉店後の移転に伴い、自宅へ運びこみました。
実は、自分だけの机が欲しいとずっと思い続けていたのです。
私はいつからそれを持たなくなったのでしょう?
現実には食事やパソコン、子供達の書類やら何やらに
記入したり押印したりするには広い食卓が非常に便利ではあるのですが、
自分だけの必需品が置かれたり入ったりしている机を
拠点として持ちたい気持ちが湧き上がり、むくむくと広がってきて
いたのです。
中もちらりと。
何をしまうか考えるとき、わくわくでした。
これからいろいろと変動して、自分にとっての必需品が決まっていくことでしょう。
まださほど活用できている訳ではないのですが、何だか
不思議なくらいに気持ちが落ち着きました。
自分の家の中であっても、拠点が確立できたのが
こんなに嬉しいなんて。
この机には、いわば私の心の芯のようなものが
詰まっているのです。
『ぼくのつくえはぼくのくに』(佐藤さとる・文、村上勉・絵 学習研究社)を
思い出します。
私の机は私の王国ですね!これをきっかけに、自身の中で
何か変わることがあるのかもしれません。