「石と古本 石英書房」の日々

お店の最新情報と、石や本、お散歩その他、店主の好きな物事について綴ります。

哲学と散歩

先日の哲学カフェ(アトリエ*ローゼンホルツさんにて開催)に
参加して参りました。
メンバーは12名、初めての方もかなりおいででした。


「物が語る」という、私にとって大変に興味深い内容でした。
“哲学は難しくとっつきにくい”という印象は、前回同カフェでも
既にかなり払拭されてきていたのですが、今回更に・・
という感じでした。扉の隙間からほんの少しながら光が
光が差してきたというか。
的確な構成と説明が、こんなにも私の世界を広げてくれました。


物の語りかけを丁寧に聞き取り、物の姿を見つめる細やかさを
持つことが唯一の自分を見出すことに繋がっていく、
といったお話がありました。
そのことを私は自身の本を並べ、石を陳列する作業と
重ね合わせても考えました。
私の今の状況は“仕事”とは呼べないようなごくごくささやかな
ものですが、きちんと丁寧に継続していきたいと
改めて思います。
自分の姿が明確に見出せないことがときに不安でたまらない
私には、必要なことでもあるのかもしれません。


皆さんでお話して面白いことの一つは、自分では考えても
みなかった視点を知り得ることです。
今回も、発想としても知識としても多くのことを得られました。
言葉の語源についての話題等もあり、頭の中に思いがけず新鮮な風を
入れてもらった印象が深い時間でした。





そして昼食後、前回同様にお散歩を決行しました。
加賀谷はじめさんのご案内による、アトリエ周辺の路地散歩です。


「決行」と表現したのは、今回もまた雨だったから。
出発の間際になって降り出し、次第次第に強くなる雨。
ああ、やはり私の雨女ぶりのせいなのでしょうか。
次回が怖くなります・・・。



かわいい踏切。



道の傾斜加減を感じていただけるでしょうか?



格好いい井戸。



かつての井戸の跡。



私好みの階段。





今回のお散歩ルートで一軒だけ立ち寄ったお店、「石井酒店」さんです。
珍しいお酒も置いていらっしゃるとのことで、
試飲させて下さった「大信州みぞれりんごの梅酒」を即購入。
あまり飲まない私も、ついつい買わずにはいられない美味しさでした。
これ以降の行程は、酒瓶を持ち、傘をさし、首からぶら下げたカメラを
ときどき構えるといういでたちとなりました。
単独行動だったならば、やや(?)あやしまれるかも・・・。







頑張った防犯灯たち。




頑張る看板。




掲示板として長年活躍していたのでは・・・と想像。




木製マンホールの蓋というのは初めて見ました。



よく似た表情のパンダ(たぶん・・)が、かつて私の自宅近くにもいました。





周辺には車の往来もかなり多い大きな道路もあるようなところですが、
古きものの名残りばかりでなく、現役で活躍する
いかにも古いものも数多く存在するところがいいなと思いました。
加賀谷さんの先導で様々な細道を進むのはとても楽しいことでした。
夢中でしたので、アトリエに戻って初めて外が
なかなかに寒かったことに気付きました。


ご参加下さいました皆様、ありがとうございました。
今後も可能な限りは続けていきたいと思いますので、
ご興味をお持ち下さる方はぜひよろしくお願い致します。

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