「石と古本 石英書房」の日々

お店の最新情報と、石や本、お散歩その他、店主の好きな物事について綴ります。

妖怪石 その3

妖怪石、三回目です。



向かって右、「向島妖怪散歩」の案内ハガキの横の
大きめ柱型の石について。


中国産モリオンです。水晶の一種です。
水晶の 中で茶色系のものを「スモーキークオーツ(煙水晶)」と
呼びますが、「モリオン」は更に深い濃い黒のものを指し、
スモーキークオーツよりは稀少です。
不透明と思われる程に濃い色のようでも、強い光にかざすと
実は透明感があると分かるものもかなりあります。
この色の原因は、多くは天然の放射線だそうです。


一部、他成分でコーティングされていますが、
全体には深い闇のような黒。
何かが身を潜めているのかもしれません。
その何かは、強い力を秘めていそうな気がします。





もう一点、その左隣の石たち。


搬入時から「笑ってるみたい!」と評していただいたこの石、
ちょっぴり愛嬌ある妖怪感に満ちています。
「ジオード」、和名の晶洞の方がその姿をよく言い表していると
言えます。石の内部が空洞で、中心に向かって水晶の結晶が
成長しているものを指します。


ジオードは半分に割られ、断面に磨きをかけて売られていることが
多いのですが、これはそういった加工がなく、野性味があると
思います。その野趣に妖気っぽさを感じました。



画像に見ずらいものが多く、申し訳ありませんが、
他の石についても引き続きもう少し綴れたらと思っております。


向島妖怪散歩」は、28日(月)までの開催です。
よろしくお願い致します。






昨日は、アトリエ*ローゼンホルツさんで
フェアリードクターのハープを耳にしながら石と戯れる・・・と
いう半日を過ごす機会を得ました。
複数の方々と久々に再会することもでき、良い時間でした。

アクセスカウンター