「向島妖怪散歩」の石について再び、です。
籠の中の残り二点、上の無色透明な塊がミャンマー産水晶、
向かって左下の黒い石は日本産の菊花石です。
水晶はその不定形っぷりからすると、推測ではありますが
手磨きではないかと思われます。手触りが何となくまろやかに
感じられるのも推測の根拠の一つです。
水晶は石としては固い部類に入りますので、磨きには力も
入ることでしょう。職人さんの思念(?)が込められるようにも
思えますし、無心ならばそれはそれで素晴らしい。
私には、何だか生き物感のある石だと思えてなりません。
ぜひお手に取ってその感触を味わってみていただきたいです。
私の妄想に過ぎないのかもしれませんんが・・・。
菊花石は、見た目から名付けられており、石が大きい程、
花が見事に見える程に珍重されます。
この石は多摩産とのことです。
鉱物同士の偶然の巡り合わせから産まれた菊の花、
それが咲く漆黒の石のどこかぬめっとした吸い付くような感触。
綺麗ながらも「魔」の要素もちょっぴり含んでいるかもしれない、
そう感じました。
もう一点ご紹介です。
画像的には、一番それらしく撮れたかなと密かに思っております。
オニキスの磨き石です。掌の中にすっぽりと収まります。
自然にできた模様をうまく生かして磨かれていると感じます。
この石の持つ個性が遺憾なく発揮されているかなと。
魔物の目?それとも魔除け?
お目に留まった方の心情が反映されるかもしれませんね。
出展者の方々の妖怪たちは、存在感たっぷりです。
お座敷の和の佇まいに何と似合うことでしょう。
その中に混ぜていただけて嬉しいです。
ぜひごゆっくりとお楽しみにいらして下さいませ。