「石と古本 石英書房」の日々

お店の最新情報と、石や本、お散歩その他、店主の好きな物事について綴ります。

曇り空

たびたびで申し訳ありませんが・・・・
「古本 石英書房」は、7月9日(金)はお休みさせて頂きます。 

この日は終日都合がつきませんが、営業時間外での開店も承りますので
お気軽にご検討下さいますようお願い申し上げます。


目白の「ブックギャラリーポポタム」さんで開催中の、武藤良子さんの個展
「曇天画」へ行って参りました。


    http://www6.kiwi-us.com/~popotame/shop/index.html


私は武藤さんの絵ならびに文章がとても好きです。
どんな言葉で表現してよいのかが本当に難しいのですが、
大らかさとかのびやかさというのが比較的近いでしょうか・・・。
すっきりとして無駄が省かれているようだけれど、冷たさがない。
素朴で無頼の匂いもありながら、細やか。


この方の絵や文を見たり読んだりするたびに、私には備わっていないし今後も
自己の中に育ちようもない表現法だけれど、私が好んで憧れるような世界だなあと
いつも感じます。


しかもテーマが「曇天」。
「曇天こそが東京の、わたしの青空」という、チラシの一文も素敵です。
私も、曇り空も、晴れた日に雲を眺めるのも大好きなのです。
IDが「cloudy」であることの理由の一つでもあります。
この個展が倉敷に行ってしまう前に、何としても行かねばと
思った次第です(倉敷の「蟲文庫」さんにもいつか伺いたいのですが)。



たくさんの絵はそれぞれにいろいろなものが見えてくるようで、どれも素敵でした。
色もとても綺麗でした。
囲まれていると、何とも居心地のよい気分になれました。

その世界の一部を所有することも叶い、とても楽しみです。
 

ご本人と初めて少しゆっくりお話できたのも大変嬉しかったのですが、
お店に次々いらしたわめぞ関係の方々と言葉が交わせたのも良かったです。
古本屋という、自ら作り始めた世界がだんだん広がりつつある感じで。
それを更に発展させることを模索中の私です。


お店一本に全力を注ぎこめず、あちこちに所用が散らばって
変に慌ただしくなっているこの頃でしたが、
たとえ忙しくてもいろいろな刺激を受けて吸収した方が、結果元気を
もらえると実感しました。


この個展は7月11日(日)までポポタムさん、その後8月10日(火)から22日(日)まで
岡山県倉敷市の「蟲文庫」さんで開かれます。


武藤さんの文章はこちらで味わえます。

    「 m.r.factory」
          http://d.hatena.ne.jp/mr1016/

     さくさくとした語り口はとても魅力的です。

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