「石と古本 石英書房」の日々

お店の最新情報と、石や本、お散歩その他、店主の好きな物事について綴ります。

「ふるほん日和」終了

台風は避けられなかったものの、「ふるほん日和」は無事に終了致しました。
あの雨風の中を足をお運び下さった皆様、誠にありがとうございました。


会場内。


もはや恒例となり、本も充実した「ブックツリー」。


当店のコーナー。


さすがにお客様の数は控えめ・・・とはいえ、畳敷きということもあってか、
寛ぎムードは満点でした。他の出店者の方とお話もしやすいし、お買い物もしやすい。
ということで、非常に楽しい時を過ごすことができてしまいました。


うちの子供達などは、テレビ前でお握りを食べたり漫画を読んだりで、
母なしでもリラックス。
その場所だけ、自宅か或いはどこかの保養所のように見えました。
(現に、次女は会場のことを「うち」と言い間違えていました)



第二会場である鈴木荘2階は、「古本アパートメント」ということで
一部屋ずつに古本屋になっていました。
何度もこの街を訪れながら、ここに上がるのは実は初めてでした。
驚くほど急な階段や、密やかな気配漂う薄暗さ。第一会場とはまた違った
雰囲気が素敵でした。
ずっといらした出店者の方は寒かったようでしたが・・・。
その辺りも、不思議な熱気に包まれた第一会場とは大きく違っていました。


商店街を少し歩いたところには、今回空き店舗を活用した「ぽっぽ休憩所」が
設置されており、お茶を頂いたり持ち込み飲食ができるようになっていました。
トンカ書店」さんと「パラディ」さんの古本出店もあり、
その個性ある品揃えと休憩所の手作り感溢れる内装は調和していると
感じました。
どことなく異国風というか、童話風というか・・・。画像がないのが
悔やまれます。


出店場所に戻り、皆さんと本や石の話題をしているうちに撤収の時間に。
片付け始めてもなかなか長女が戻ってこないので不審に思っていたら、
何やら満足げな顔で帰還。
お友達ができたとか。
鈴木荘2階で一室に入ったらお子さんが何人もいて、その中の一人(6歳)と
話し込んだ上におやつまで頂いてきたそうです。
ものすごく嬉しそうでした。


撤収後は、そのまま集会所で打ち上げ。珍しく私も子連れ参加させて
頂きました。
こちらもとても楽しかったです。
前に座ったお二人をてっきりお友達同士だと思っていたら、このイベントで
初めてお知り合いになったと知って驚いたり。傍から見て全然そうは
見えないくらい、親しんでいらっしゃいました。
また、あちこちで「またやりましょうよ」と言い合っている他地域同士の方を
見ました。
イベントをきっかけにして、更に繋がりが広がっているのを目の当たりに
できるのは嬉しいことです。


私は今回、作られた企画にのらせて頂いただけですが、ここまで築き上げて
いくのは大変だったことと思います。
台風というアクシデントにも揺らがなかった、その準備の綿密さにも
感謝と感心の気持ちで一杯です。
そういう土台の部分にも今後もっと注目していかなければと思います。

お客様、参加者・実行委員の皆様、本当にありがとうございました!




心配された帰り道は、ちょうど雨がやんでいたのでずいぶんと楽でした。
でも翌日はやはり疲れてなかなか起きられませんでした。


それなのに、“いや、まだまだ”と神保町に向かってしまう私は古本世界に
染まってきたといってよいのでしょうか。
家に残るかと思われた子供達も、「どこかでケーキでも食べる?」と言ったら
あっさりついてきました。
前日中止になったこともあって、神保町はすごい人。
それなりに買い物しましたが、疲れた体に本の重みはこたえました。


約束(?)のケーキは、4人分の席が空いているお店がなく、
果たせませんでした。
また今度、ということで。

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