「石と古本 石英書房」の日々

お店の最新情報と、石や本、お散歩その他、店主の好きな物事について綴ります。

ちいさないえ

「古本 石英書房」の今後の営業予定は、以下の通りです。

  9日(土)通常通り


  11日(月)通常通り


  ※13日(水)は、都合により休業させていただきます。
   

  15日(金)10時30分〜12時30分頃のみ営業予定
       (変更、または休業の可能性がございます)

  16日(土)13時頃〜17時30分の営業予定
       (開店時間には変更の可能性がございます。直前のブログをご参照下さい)




  18日(月)通常通り
  20日(水)通常通り
  22日(金)通常通り
  23日(土)10時30分〜12時頃のみ営業
        ※午後はイベント実施のため閉店させていただきます



    予告30日(土)は、短時間営業の予定です。
       土曜日ばかりで申し訳ございません。



急な変更の生じることがありますので、最新のブログでご確認下さいますよう
お願い申し上げます。






気になる催しになかなか行かれない・・・・と日頃申しておりますが、
先日短時間ながら機会を得て、行ってくることができたイベントがありました。


  「内澤旬子のイラストと蒐集本展」(千代田区西神田、スタジオイワト)

     スタジオイワト・古書日月堂


  詳細はこちらをご覧下さい。




内澤さんの作品は、絵も文章もとても好きです。ぜひ直に拝見したいものだと
思っておりました。


蒐集本の数々は、装丁や紙の質感、文字活字などそれぞれに
個性が楽しいものでした。選んだ方の確固たる好みが窺えるのも素敵で、
私にもっと時間があればどっぷりと浸っていたことと思います。
ご自身がワークショップ等で作られた装丁本もあり、あれこれ手にとって
開いたり覗きこんだりと楽しませていただきました。


そして、たくさんの絵や切り絵たち。
以前、今和次郎展を見たときにも感じたことですが、緻密に描きこまれた絵の
現物は大変迫力があります。印刷されたものを見るだけでは
味わい切れない凄みのような感じを受けます。


もし可能だったら手元に迎えたいと決めていましたので、ぐるぐる廻って検討して、
一枚のイラストを入手することにしました。私の憧れのイスラム世界の絵です。
臨場感があるのが嬉しいです。眺めるとき、私をそこにいる気にさせてもらえそう。
読んでいる絵本の中に吸い込まれて入っていくような、そんなひとときが
ぜひとも欲しかったのです。


平日の昼下がりでしたが、次々とお客様がいらしていました。
それでも室内は静かで、皆さんそれぞれの心の中でじっくり楽しんでいらっしゃる
といった印象を受けました。よい空間の中での個々の愉しみの時間、
それは自店でも理想として目指しているところです。
ああ、いいなあと思える雰囲気でした。



漠然とでしたが、私の好きな絵本『あなただけのちいさないえ』(童話館出版)の
イメージが思い浮かんでいました。
後で開いてみて、ああ、これこれと思いました。まさにこんな感じです。
これからは、私のもとにやってきてくれた絵も“ちいさないえ”として
活躍してくれるのではないでしょうか。




  けれど、ときどき あなたは、
  みんなとはなれて ひとりになりたいと、
  おもうときがあります。


  子どもたちといっしょ、でもなく。
  おとなのひとといっしょ、でもなく。


  だれにも、
  なんにも、
  うるさくされずに。



  そんなとき、
  あなただけの ちいさないえを
  もっているのは よいことです。


      (ぶん ベアトリス・シェンク・ド・レーニエ)

     

                                                                                                                         
                                                                                                               
いろいろな宝石がキラキラしている、宝箱のような催しでした。
16日(土)まで、15時〜20時という時間帯での開催です。
ご興味のある方はぜひ。

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