昨日、ブック・ダイバーさんに宅配以外の手持ち分の本を持っていきました。
どんなふうに“お店づくり”ができるか楽しみで、ドキドキです。
せっかく神保町まで行ったので、ちょっとどこかへ・・・と
思った私の目に留まったポスターは、
東京古書会館の「趣味展」でした。
今まで何となく敷居が高くて入ったことがなかったのですが、
遂に足を踏み入れることに。
ところが。会場に入る際、手荷物を預けるとは知らず、
丁重に呼び止められ・・・素人っぷりを露呈してしまいました。
ただでさえちょっと緊張していたのに、
ますます動揺しました。恥ずかしかったです。
中は、ある程度予測はしていた通り年齢層も高めで
圧倒的に男の方が多く、普段の生活では年齢上目の私も
気のせいか浮き気味・・・・・。
こういう世界に私は入っていこうとしているんだなぁ。
本気なら、腰がひけてちゃいけないなぁと
つくづく思いました。
それでも本を物色していると、いくつかの出逢いがありました。
前から読みたいと思いつつ、いつも後回しになっていた
『世界のお茶、普段のお茶』(ティータイム・ブックス編集部編、晶文社)、
個性的な書店を列記した『物語のある本屋 特化した棚づくり』(胡正則・長岡義幸共著、アルメディア)等。
後者は、同シリーズの『女たちの本屋 「表現としての書店」を実践して』(多田淳子著)が
とても面白かったのです。
でも、一番驚いたのは私の母校の公開講座をまとめた本を発見したことです。
しかも私の指導教授だった先生の講演が掲載されていました。
懐かしい先生の顔写真と、懐かしい語りの内容。
在学中、友人数人とお願いして個人的に夏目漱石の勉強会を
月一回くらいの割で行なって頂いたのですが、
そのとき話題になったことも語られていました。
少し大げさにいえば、自分の原点と再会したような気分でした。
そういえば、あの頃はそんなふうにして後々までずっと
好きな文学に関わっていきたいと思っていたのです。
古本を媒介に、またその世界に近づけそうな予感のするこの頃。
そういう時期にこんなところで過去と遭遇するなんて、
もし「古本の神様」なる存在があるのなら、
ニヤニヤしながら仕組んだことかも?などと妄想してしまいました。