「石と古本 石英書房」の日々

お店の最新情報と、石や本、お散歩その他、店主の好きな物事について綴ります。

京都へ

とある目的のため、先日京都へ行って参りました。
諸々の予定と都合を強引に継接ぎしたかのような
一泊二日でしたので、大変慌ただしかったのですが、
久しぶり(思い起こせば約二十年ぶり!)にその地を踏めて
嬉しいことでした。


京都は旅行者としては唯一、四季を体感したことのある地です。
よって寒さをかなり覚悟していたのですが、珍しく暖かでした。


街中はいわゆる東京都心と一見あまり変わらないようにも
見えるのですが、時の流れるスピードにどこかゆったりしたものが
あると感じました。そこを漂うのは心地よく感じられます。


そこここに見られる古きものたち。
特に建物が私の心を揺さぶりました。
ちょっとしたパーツなどにも見入ったりしてしまい、
傍から見ると怪しかったかもしれません。
それらには個人宅も多く、写真を撮るのもちょっと・・・と
ためらうものがありました。いつかの再会に期待します。













限りある時間で私が訪れることができた書店は

恵文社一乗寺店(HPは こちら
レティシア書房(HPは こちら

の二軒のみに留まりました。


数々の情報を見聞きして、ずっと憧れだった恵文社一乗寺店は、
本の並びに非常に魅せられました。既に知っているはずの本も、何だか異なる
新鮮なものに感じられます。
時間の制約がなければずーっと長く滞在したことでしょう。


レティシア書房では、一箱古本市開催中でした。
多数のご出店者の中には、ご一緒したことのあるお店もあり、
嬉しい感じです。
私は他地方で一箱市を見るのは初めてです。
漠然とですが東京とは少し違った印象も感じ、もっと他地域のものも
見てみたら何かの考察ができるのでは・・・などと思いました。
おそらくはお店の方の好みが凝縮された(私にとっても好み)
素敵なお店でした。



京都には、他にも個性的な書店が多々あります
(今回も選択には非常に迷いました)。
訪問できず残念ですが、これも今後への期待に。
願い続けることで叶う夢もあるでしょう。何事も。




店主の方それぞれのお店への思いは、
置かれている品物はもちろんなのですが、
お店のあらゆる部分にも
意識的にも無意識的にも表現されていると思います。
そういうところに思いを巡らすこともまた、私は楽しみです。

それが一箱、一棚であっても、お店作りがこんなにも深く面白いということを
私は古本からまず教えてもらいました。
自己満足に陥らず、お客様に喜んでいただけるものなのか、
ということも忘れずにこれからも続けていきたいです。





毎回出店を楽しみにしていた「ふるほん日和」が、
曳舟・鳩の街商店街での活動を終了することになりました。


放浪書房さんのラジオで発表されています。
ぜひ こちら をお聞きになってみて下さい。


ご縁あって、私もスタート時から毎回出店とはいかずとも
何らかの関わりを持たせていただいていた場ですので、
非常に残念に思います。
何かが終わるとき、それがたとえ前向きなことであっても
何らかのほろ苦さはあるように思います。でも、少しの苦みがあってこその
進化ともいえるのかもしれません。
これからを楽しみにしています!


・・・と他人事のように申すだけでなく、私もまた緩やかにでも進むのです。

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