「石と古本 石英書房」の日々

お店の最新情報と、石や本、お散歩その他、店主の好きな物事について綴ります。

ミニ本ツアーは地下鉄で

所用で外出したため、良い機会とばかりに本の催しへも行って参りました。
所用の地〜神保町〜押上 と、違う路線をうまく繋げてすんなりと移動できたことが
何だか気持ちがよかったです。すいすい駒の進む双六のようでした。



「やまがら文庫フェア」(神保町、カフェHINATA-YA)


毎回とても楽しみにしているのですが、何故かいつも会期ぎりぎりだったり
過ぎてしまったりとはらはらすることになっています。
今回も、まさに滑り込みでした。
めぐり会った一冊は、私が尊敬の念すら感じている
一木努さんの本でした。


『建築の忘れがたみ 一木努コレクション
 (INAX BOOKLET Vol.5 No.4)


不忍のブックストリートWEEKでの林丈二さんに続き、路上観察繋がりの
出逢いです。
取り壊される(最中でも)建物へ入り、欠けらを求め、集め続けてきた
この方のこともその欠けらの数々も、私はキラキラして見つめてしまいます。
嬉しい!!
やまがら文庫さん、ありがとうございます。



私が伺ったとき、HINATA-YAさんには楽しげに話している父娘(小学校前半?)と
思われるお二人の姿がありました。
何だか遠い遠い昔の、古本屋に連れられていった頃の父と私みたい。
生前は特に感慨など感じなかったのに、
今になるとしんみりとする感情がふと現れるのは不思議です。
あの頃があってこそ、今の私があるといえるのでしょう。





同じく開催中の以下の企画へも。


甘夏書店@押上 一軒家カフェikkA オープニング記念
「このカバーにこの本!」展
〜本と遊ぶブックカバーコレクション〜


我が家一同も愛用している、甘夏書店さんのブックカバー。
作りが丁寧で、布そのもの・柄合わせ・栞等に楽しめる要素が
溢れているのです。
それらがいつも以上にずらりと勢揃いしています。




例えばこのような感じで、多彩な組み合わせが生まれています。


もし良さそうなお相手(=本)を見つけたら、私も
“お見合い”させてみたいなあと思っています。






古本関係のイベントに限定しても、各地で実にいろいろな催しが
開かれています。
お近くだったり、ご興味ある内容だったりしましたら
ぜひお出掛けになってみてはいかがでしょうか。
思いがけない本との出会いにわくわくできるかもしれません。



ちなみに、
18日(日)のみちくさ市(雑司が谷)には石英書房も出店致します!


今度は出逢う側でなく、お引き合わせする役を務めさせていただきます。
それもまたわくわくなのです。

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