「石と古本 石英書房」の日々

お店の最新情報と、石や本、お散歩その他、店主の好きな物事について綴ります。

浅草の、さようなら その1

浅草の喫茶店「アンヂェラス」が3月17日で閉店すると知り、急遽お散歩を企画しました。



「アンヂェラス」に初めて行ったのは・・・と思い起こすと、三十年近くも前でした。そんなに経ったのか・・・!と経年に驚いてしまいます。

大学のゼミの仲間中心で、プチ卒業記念といった感じで浅草をまわりました。日本文化を学んだからにはいかにも日本らしいところを歩こうということで、お昼の天丼から始まり、アサヒビールのビルに上がり、仲見世周辺を歩き、お団子を食べ、夜は神谷バーへ行き、最後にアンヂェラスでケーキ、そんな行程だったと記憶しています。何だか単に食べてばかりな感じも・・・。

その後も何度か行っていますが、根拠もなくいつまでもある場所のように思っておりました。



アンヂェラスには開店前の時間から向かいましたが、既に行列ができていました。


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店内に入るまでには30分以上かかりましたが、そのお陰で外装をたっぷり拝見することができました。多くが木で作られ、凝ったデザインです。ショーウィンドウの中も懐かしい感じ。

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タイミングよく、憧れの三階に案内していただくことができました。一階しか行ったことがない私たちは、嬉々として階段を上りました。店内の装飾を眺めるべくきょろきょろしながら。


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お客様はいっぱいでも、落ち着くスペースでした。天井が低めなのも、最上階らしくて何だか嬉しい。


私はダッチコーヒーと、ミルフェというケーキを注文しました。


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どうしていつも、一口食べてから撮影を思い出すのでしょう。お恥ずかしい。
ケーキは中心のパイ生地はさくさく、間のラズベリージャムもとても美味でした。


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マドラーはゴルフのパターの形。こちらも美味です。

外の行列からしてもっと慌ただしい感じになるかと思っていましたが、予想よりも寛がせていただくことができ、おそらく最後となる時間を堪能しました。

なくなるのは寂しいですが、この場所に出逢うことができてよかった。その気持ちを共有できる方とご一緒できたのもまた嬉しいことでした。



お店を出た後は、もう一つの「さようなら」へ。
そちらは後日綴ります。

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