「石と古本 石英書房」の日々

お店の最新情報と、石や本、お散歩その他、店主の好きな物事について綴ります。

立春に眺める石

あれよあれよという間に二月になり、立春を迎えました。

暦の上でも節目ですし、石馬鹿シリーズを。
二月の誕生石といわれているアメジストたちです。


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ブラジル産のアメジストのフリーカットです。
紫色の濃淡を眺めるのが楽しい石です。内包物が多々あるところも私好み。鳥の羽が舞い散っているかのように見える気がして、くるくる回して光の反射の変化を追います。


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あちこち虹色が見られるのですが、画像ではその気配しか捉えられませんでした。三枚目の石の下部です。

頭の中が何か良からぬものでぱんぱんに膨らみつつあるとき、好きな石、特にその中の虹を眺めていると、少しは霧が晴れてくるような心持ちになってくるようです。こうして石への想いを綴ることは、自分の心を整えることにも繋がっているのかもしれません。非常に個人的なことですみません。



立春記念でもう一点。


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ブラジル産のフラワーアメジストの原石です。
アメジストクラスターの中でも、結晶が放射線状に成長しているものをこのように呼ぶことがあります。お花のようだから。

この石も紫がグラデーションになっています。


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反対側の面です。こちらの方が放射線状というのに相応しいようです。細かい結晶がびっしりです。


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結晶の重なり合いを眺めていると、憂鬱なんて些細なことかもと思えてきたり。

新年もまた、石に支えられて生きるのです。
ちょっと大袈裟ですが。

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