「石と古本 石英書房」の日々

お店の最新情報と、石や本、お散歩その他、店主の好きな物事について綴ります。

古本日和

東京古書会館で行なわれている「古書の日」イベントの一つ、
「体験古本市場」を覗いてきました。


先月初めて足を踏み入れて緊張した場に、今回は
子供連れで入館。しかも三人も。
前回以上に浮き上がっていたのは否めません。
でも、素人がセリを見せて頂ける機会はそうはないと思い、
強行してしまいました。

案の定三女がすぐに飽きてごねだしたこともあり、
きちんと見られた時間は僅かでしたが、セリでの遣り取りは
面白かったです。
余所事のように拝見したからそう思える訳で、プロとして、
仕事として参加するのは大変難しい駆け引きだろうと
考えさせられました。


下から順に飽き出す子供たちを宥めつつも、会場内をぐるぐる
廻った結果、購入したのは


 *『What's Michael?』(小林まこと、ワイドKCモーニング 講談社
     猫も漫画も好きな子供達用。三女が会場で読み耽っていました。


 *『Words』(a Little Golden Bookというシリーズらしい)
     習い始めて6ヶ月目で、依然として英語アレルギーの長女用。
     基本単語が絵で紹介されていて、絵解き辞典といった感じです。
     

 *『Die Sterntaler』(グリム童話『星の銀貨』)
     私用。遠い昔、第二外国語がドイツ語だった名残です。
     絵本だったら何とかなるかも・・と見栄を張りました。
     手の平サイズの可愛いデザインです。



三点とも「古本 海ねこ」さんのものでした。
噂の目録も拝見しており、いつか購入してご縁を作りたいと
思っていたお店だったので、嬉しかったです。


せっかくここまで来たので、次にブック・ダイバーさんへ 
向かいました。子供勢揃いは初めてです。
店内の椅子に座りこみ、それぞれに読み耽る三人・・・。
先程古書会館でもお会いした「古本T」さんと「甘夏書店」さんにも
再会することができ、自分が次第に常連さんの様相を呈してきた感じを
内心喜ぶ私でした。


一時、同じブックカバーに惹かれた長女と次女が揉めて
はらはらしましたが、どうにか収束。
一部本人負担の条件で購入したのは


 *前述のブックカバー(甘夏書店さんのもの。次女が獲得。)


 *『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(米原万里著、角川文庫)
    上記のカバーに合わせて選んで欲しいと言われて
    検討の末、戦争関係本好きの彼女にどうかと。


 *『随筆 黒い手帳』(松本清張著、講談社文庫)
    ミステリー好きの長女が発見し、嬉々としていました。


年齢より大人っぽいセレクトになってしまったのですが、果たして
読みこなせるでしょうか・・・?


本人たちは、“落ち着けていいお店だねーー”と生意気かつ満足げな
感想を述べておりましたが。
もっとも、実は私が作りたいお店もそんなふうに子供連れでも
敷居の高くない雰囲気が理想なのです。

そのあたりのお話もこちらの店主さんと少しでき、古本尽くしの
充実した一日を過ごせました。


 

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