ふと思いついて、子供たちにインタビューしてみました。不意をつかれたようでしたが、
出てきた答えはこちらです。
『そして五人がいなくなる』(はやみねかおる作、講談社青い鳥文庫)
『ぼくと未来屋の夏』(はやみねかおる作、講談社ミステリーランド)
『虹果て村の秘密』(有栖川有栖作、講談社ミステリーランド)
長女はミステリー好きです。ただ、ミステリーなら何でもいいのでなく、
基準があるそうです。
『そして五人が・・』のあとがきではやみねさんが書かれている、
“好きな推理小説の条件”というのが大層気に入ったようで、それを踏襲して
選んでいるようです。
以下の四点です(274ページ)。
1,名探偵がでてくること
2,とっても不思議な謎がでてくること
3,“本格”の二文字がついていること
4,HAPPY ENDでおわること
普段の口振りや考え方はなかなかに毒舌系な長女がハッピーエンド好みというのは、
ちょっぴり意外に感じる母ですが・・・。
あと、長女オリジナル(?)基準。“なるべく殺人が起こらないこと”だそうです。
上記の本は、この条件に適ったものとのことです。
『そして五人が・・』は私も読みましたが、コメディ調のトーンの中にほんのりと
哀愁も感じられる素敵な作品だと思いました。シリーズ化もしているし(もう完結しましたが)、
講談社文庫化も進んでいますので、多くの方々の心を掴んでいるということなのでしょう。
絵本も含め、書物には大人と子供の境界線はだんだんなくなってきているようにも感じます。
昔の方が、大人用、子供用とがっちりと区分がつけられていたように思います。
自分自身が子供だったからかもしれませんが。
「ミステリーランド」シリーズは、写真でも分かるかもしれませんが、内容は勿論のこと
装丁も丁寧に為された本です。手に取ると、何だか懐かしいような気分になります。
それだけにお値段もなかなかなので、古本屋等で見つけて少しずつ揃えていくのを
親子で楽しみにしています。
本棚の長女スペースの一部です。
はやみねかおるさんばかり。
少しずつ、大人びた本の比率も増えてはいますが、これらは絶対に手放さないとのことです。