「古本 石英書房」は、仕入れのため12月10日(金)は
お休みさせて頂きます。
“元気をもらう本”シリーズです(いつからシリーズ化?)。
本屋さんで漠然と本を見て、何となく読みたい本を探すときは、文庫本コーナーに
いることが圧倒的に多いです。やはり、単価が安いから(苦笑)。
後ろのあらすじを見て、本文を少し読んでみてどことなく心の琴線に
引っかかるものがあったら買ってみる、そんな“はじめまして”が
嬉しいめぐり逢いになることがあります。
橋本紡さんの作品とは、そんなふうに出逢いました。
何冊かを読んだにすぎませんが、『ひかりをすくう』、
『猫泥棒と木曜日のキッチン』等々、登場人物たちが心の傷を回復させていく
流れを追うことで、自分も元気づけられていく気がします。
他者に「癒される」だけでなく、全体としては自らの力でも
明るい方へ向かっていこうとする能動的な感じが漂っているところが
好きです。日々の生活描写も好ましく感じます。
私にとってのこの方の作品のイメージは、以前にある古書店で購入した
古い絵葉書に重なります。
トンネルの先の光。進めばきっと辿りつける筈。
深い落ち込みだととりあえずじっとしているに限りますが、
そこまで達していないときはこうして周りから力を借りるのが効くと感じています。
最後に、引き続きのご案内です。
開催まで二週間を切りました。よろしくお願い致します。