「石と古本 石英書房」の日々

お店の最新情報と、石や本、お散歩その他、店主の好きな物事について綴ります。

石を並べる

先日の石時間についてです。










アトリエのテーブルは大きくてシンプルで、石が映えるので並べ甲斐があります。
何となく、自分の心の一端をを並べているような気もするのです。



他にもいろいろ並べています。


世界地図の丸シールは、今まで自分が出逢ってきた石の産地です。
ざっくりとですが。
ずいぶん世界各国に散らばってきました。



 


 
石の本の数々。



  

宝石鑑別の学校時代の講義ノート。 ひゃあ、恥かしい。
でも今の私がある証なので、記憶だけでなく記録にも残したいのです。



背景音として、水琴窟のCDを終日流してみました。
反響する水滴の音は自然ながら無機的で、石の質感に似合うような気がしました。



石のお話をぽつぽつと。
韓国の石のお話が興味深かったです。
以前から漠然と感じていましたが、石との思い出は、皆さん
嬉しげかつ懐かしげな何とも良い表情で語って下さいます。
幸せな思い出は、それだけでも宝物だとつくづく思います。




私の石歴史の中で、とりわけ思い出深い本はこちら。
『新しい宝石』(菅原通済 著、保育社カラーブックス)。
おそらく石との出逢いの最初のきっかけではないかと思います。


小学校にあがるかあがらないかの頃に父に渡されたような気がするのですが、
明確な記憶ではありません。ただ、大好きで、電車でお出掛けのときは
たびたびお供にしていました。何度見ても見飽きませんでした。



私の一番の憧れだった指輪。
何だか渋いかも。今でも基本路線は変わらないように思います。
これも、三つ子の魂・・・的なことなのでしょうか。




宝石に憧れ始めててから何十年も経ち、仮にも石英の名まで語るようになるとは
想像もつきませんでした。


固い石の中に思いは時間をかけて深く入り込み、真空パックのように新鮮さを保って
封じ込められているのかもしれません。
開封しなくても、その石が存在することで安心できるのです。
本ほど具体的な働きかけではないけれど、何とも存在感があります。



石を前にすると、話題が深まる、そんなことをこの日も
経験しました。
私の身近で、石はいつも活躍してくれるのです。

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