「石と古本 石英書房」の日々

お店の最新情報と、石や本、お散歩その他、店主の好きな物事について綴ります。

石づくし

先日、有志ツアーに参加しました。
本八幡の「エフィアール」さん(こちら)の企画による、
ジュエリー工房「ビアーチェ」さんへの来訪です。


今回ご一緒した方々は、それぞれ関わり方は異なっても
ジュエリーに深い関心と理解をお持ちだということが
ありありと分かるメンバー。
石そのもの、ジュエリーという製品について、ブランドについて・・・
多岐に渡る会話が広がりました。
石が好きすぎてかつて宝石鑑別の学校へも通ってしまった私には、
たとえ仕事として直接に携わったことはなくとも、
ジュエリー界は懐かしいところに思えます。


お邪魔したビアーチェさんでは、いかにも職人らしいお話を伺い、
技の一端を垣間見ることができました。本で見たりするばかりだった
制作の行程の部分を目の当たりにできるなんて。わくわくします。
一同で夢中になっているその熱気は、傍から見るとなかなかのもの
だったようです。
  途中、どうやらエアコンの設定温度を下げる指示まで出ていた模様・・・。


皆さんから出る感想や質問がまた、それぞれに興味深くて
刺激になる思いでした。


濃密さが嬉しいひとときでした!
途中で失礼したものの、充実感たっぷりで帰途につく私。


貴重な経験値がまた一つ増えました。
続編ツアーも検討されているようですので、今後も楽しみです。





別日、新聞で知った展示に行って参りました。今度は「鉱物」です。
国立科学博物館の企画展「教授を魅了した大地の結晶  北川隆司 鉱物コレクション
です。





以下は北川教授の奥様による文章の一部です(図録112ページ)。


 (略)「小さなものは見栄えがしないね」と私が発してしまったことが
  一因なのか、どんどん大きなものが自宅や勤務先に届くように
  なりました。そして、その梱包を解き、買い求めた物を取り出す時の
  満足そうな、誇らしそうな顔は少年のままだったように思います。



微笑ましく感じました。(分かる分かる・・・)
石の世界の深みに嵌り込んでいる感じがよーく表れていると感じます。





撮影OKでしたので、特に好みの石たちを撮影。


 オーストリア産の鉄礬石榴石



 ロシア産の葉蝋石



 インド産の束沸石・魚眼



ガラス越しではあるし、私としてはうーん、まあこんなものかな・・・と
思っていたら、売店で図録を発見。
自明のこととはいえ、あまりの写真の違いに
がっくりしつつ、当然購入しました。



 (松原聰 監修、東海大学出版会)


  展覧会等で販売されている図録類、今まで何度購入を見送って、
  後日後悔したことでしょう。

これで大丈夫。



宝石の煌きも素晴らしいと感じますが、原石の醸し出す自然な造形にもまた
うっとりさせられます。私にとってはいずれも大好きな存在です。




石英書房の本と石を置かせていただいている
アトリエ*ローゼンホルツさん。
こちらでは毎月テーマを設定していますが、
11月は です(「石に恋して」)。
前述のエフィアールさんにもご協力いただいて、
石を楽しむ企画をすべくあれこれと検討しております。
少し先の予定ですが、ご期待下さいませ。




なお、9月のアトリエテーマは「物語の中のお菓子」です。


  


アトリエにてどうぞご覧下さい。

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